Art Paformans Ⅰ

2025/11/22

Art Paformans Ⅱ

2025/11/29

見出し

小見出し

ごあいさつ

こんにちは 池田あきこです
“ぼくは運のいいねこ展”にようこそ!

10月に新作絵本『ぼくはうんのいいねこ』が出版されました
その出版を記念して開催する原画展のテーマは
“運”
新たに描き下ろした“7つのつきの夜”にも幸運が7つ隠れています
人生において運は大事!
「自分は運がいいな」と思うだけでも
いろいろなことを前向きにとらえることができるし
人に親切にすることも
運を引き寄せることにつながります。
私が40年以上 ダヤンという猫の物語を書いてきて思うのは
ホントにダヤンは運がいい!
ということ
でもその運の良さは 常にダヤンがポジティブで 好奇心旺盛
危険な冒険や辛い出来事にも 立ち向かっていく勇気を持ち
まわりの仲間たちのことを考えているからだと思います

この展覧会をごらんになるみなさまは
のほほんとしたダヤンに癒されつつ
最後に両手招きダヤンの肉球に触って”運”を分けてもらってください!

夕陽のカクテル

青の色から茜へと 夕陽が空を包み込む
ふたりが歩いた六本木の街は 夜のとばりに包まれて
煌びやかにそびえる光の塔
「あのきれいな塔はなに?」
「東京タワーさ この大きな街のシンボルだよ」
「今日は楽しかったね 東京タワーにカンパイ!」
「六本木にカンパイ!」
ふたりの体にも心にも 
温もりがほんわり広がっていきました

7つのつきの夜

今夜は金の月の夜 
特別な夜の主役は ダヤン
四つ葉のクローバーを見つけた 運のいいダヤン
黄金色に輝く 豊かな収穫を祝って
賑やかで華やかなブラスバンドは 希望の音を奏で
月の光と魔女の箒が 邪気を払って 澄みわたる空
恋のシンボル マーガレットが咲き乱れ
幸福を呼び込む シロフクロウもやってきた
今夜は金の月の夜 特別な夜
きみにも 幸せわけてあげたい

7つの運

“7つのつきの夜 ” に隠された 
7つの運をご紹介
ひとつ目は 富と豊かさ 金色の月
ふたつ目は 幸福 四つ葉のクローバー
みっつ目は 晴れやかな 希望の 金管楽器
よっつ目は 恋の占い マーガレット
いつつ目は 福を呼び込む シロフクロウ
むっつ目は 邪気を払う 魔女の箒
ななつ目は 支えあって 信じあう 仲間たち
7つの運が そろったら 
こわいものは なんにもない

ぼくはうんのいいねこ

  
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このお話は まるでわらしべ長者のように
ダヤンが つぎつぎに友達と出会って
困っているなら 役に立ちたいと思い
できる限りの手助けをすると 思いがけず
代わりに 素敵な贈り物をもらっていくというお話です

はじまりは 歯が痛くてたまらない ダヤン
明日はお祭りだというのに
歯医者に行くことを考えるだけで ドキドキしちゃう

ところが 歯の痛いのを少しの間忘れるくらい
ダヤンはいつも 自分のできる限り 相手を助けようと思います
そして お礼の贈り物を受け取ると 
それだけでもう 幸せな気持ちになっちゃうダヤン

さいごは歯も治って ダヤンは叫ぶのです
ああ ぼくはなんて運のいいねこなんだ!!

2025年ほるぷ出版刊行
パステル・色鉛筆

ダヤンは朝から歯が痛くてたまりません
なんだかほっぺもほんのり赤い
歯医者のドクのところへ行こうと家を出たダヤン
最初に会ったのは 美味しそうなパイを持ってきたマーシィでした
しばらくいくと2羽のカササギが騒いでいます
「どうしたの?」
「たまごの巣が川に落ちて流れて行っちゃったんだ!」
それはたいへん!
足に痛風のこぶが出来ていたシュービルさん
ダヤンが暖かい掌で こぶを包むと
痛みはずいぶんよくなりました
シュービルさんはおもむろに川に入ると
魚をとっては投げ とっては投げ
シュービルさんのとってくれた た~くさんの魚
折よくやってきたイワンに 気前よく上げると
イワンはお返しに きれいな花束をくれました
街に入ったダヤンはジタンとバニラに ばったり
花束はバニラに あげることにします

バニラはお礼にすてきなチョッキをダヤンにあげました
ドクのところで歯を直してもらったダヤン
次の日のお祭りでは バニラにもらったチョッキに
青いボタンをつけ 女の子たちの人気者

「あ~ ぼくってほんとに 運のいい猫だ!!」
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ダヤンのフォーチュンカード

  
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イギリスの数え歌 マザーグースに魅せられた作家が
占い界の寵児 鏡リュウジ氏と組んで作りました

 1枚のカードを引いてみれば その日のあなたの運が分かる
ワンオラクル!
全てのカードは30枚あって たくさんのベイビーダヤンがでてくるのも魅力
イラストの可愛さも相まって とても人気になっている作品です

 本当はそれぞれに素敵な物語の背景があります
例えば表紙にもなっている「ベイビィダヤン、ロンドンへ」

さて どんなお話なんでしょう?

ロンドンから来たお話売りのお話はいかが?
誕生日の朝 ダヤンが出会ったのは不思議なコートを着た
長いおひげのお話売りの おじいさん
「お話コートから ひとつえらんでご覧」
お話コートには たくさんのお話が織り込まれ どれも読みたくなります

するとコートの裏には 黒いモコモコ帽子をかぶった ダヤンがいました!
「これ!」思わずダヤンが叫ぶと 
「これは女王会いたさに ロンドンに行った子猫の話さ」
おじいさんは 長い長いなが~いお話を始め ダヤンは思わず居眠り…

果たしてダヤンにそっくりな子猫は 最後に女王様に会えたのでしょうか?

2012年白泉社刊行
パステル・色鉛筆
お話しコートは“タフィおじさんのおはなしコート”より

きらきらお星様
あなたはだれでしょう
空高く輝いて
まるでダイアモンドのように
暗やみをゆく旅人も
あなたの光が頼りです
ベイビィダヤン、ロンドンへ
ねこねこ こねこ
どこへいった?
女王みたさにロンドンへ
ねこねこ こねこ
なにしたの?
椅子のしたのねずみをかんだ
ふくろうとこねこ
ふくろうとこねこ 海に出た
きれいな豆色のふねにのり
はちみつ少しとお金をたくさん
5ポンド札にくるんで
星をみあげたふくろうは
ギターに合わせてうたったよ
かわいいこねこ いとしいこねこ
なんてすてきなこねこ
マーシィ やかんをかけといて
マーシィ やかんをかけといて
みんなでお茶を飲みましょう
シーム やかんをはずしてよ
すっかりお湯が沸きました
火をおこしてパンを焼こう
ローストマフィンを作りましょう
火をおこしてパンを焼こう
みんなでお茶を飲みましょう
のんきなサイモン
のんきなサイモン パイ売りに会った
お祭り市場にいく途中
ひとつ味見をさせてくれないか?
それならおあしを見せとくれ
実はすっからかんなのさ
ちっちゃな坊や
坊や つのぶえふいとくれ
羊は牧場 牛は畑
みはりの坊やはどこいった?
干草にくるまっておねんねよ
すぐにおこしてくれないか?
いえいえないてしまうから
オールド・キング・コール
コール王はゆかいなお方
ゆかいなお方はコール王
パイプをもってこさせ ボウルをもってこさせ
三人のバイオリン弾きをつれてきた
バイオリン弾きは
それぞれにすてきなバイオリンを持ってきた
コール王とバイオリン弾きとバイオリン
どれもこれもがとってもすてき
かぼちゃ好きのピーター
ピーター ピーター
パンプキンイーター
奥さんいるけど家がない
かぼちゃのからをくりぬいて
そのなかに奥さん住まわせたとさ
ジャックとジル
ジャックとジル バケツいっぱい
丘にのぼって水くみに
ジャックはころんで頭にけが
ジルもあとからころげていった
ノックノック どなた?
ノックノック
どなた?キャットです
キャットだあれ?
キャットダヤン
ちいさなジャックホーナーくん
ちいさなジャックホーナーくん
すみっこにすわって
クリスマスパイを食べている
おやゆびでプラムをつまみだし
「ぼくってなんていいこだろ!」
男の子って
男の子って何でできてる?
ぼろきれやカタツムリ 子犬のしっぽ
そんなものでできてるよ
女の子って何でできてる?
砂糖やスパイス すてきなものいっぱい
そんなものでできてるよ
ハンプティ・ダンプティ
ハンプティダンプティへいの上
ハンプティダンプティおっこちた
みんながどんなにさわいでも
けして元にはもどらない
ドクター・フォスター
ドクター・フォスター
グロスターに出かけた
はげしくふりしきる雨の中
途中の水たまりに
こしまでつかって立ち往生
とうとうたどりつけなかったとさ
ボビー・シャフトー
ボビー・シャフトー海にいった
銀のバックル ひざに巻き
帰ってきたら結婚するの
すてきなボビー・シャフトーと
ハートのクィーン
ハートのクィーンが日曜に
タルトのケーキをこしらえた
ハートのジャックが盗んで
それをすっかり平らげた
ハートのキングはくやしがり
ジャックをこってりこらしめた
ねんねんころりよ
ねんねんころりよ 木のこずえ
風がふいたらゆりかごゆれる
枝がおれればゆりかごおちる
ヘクター・プロテクター
ヘクター・プロテクターは
緑色におめかし
女王様にごあいさつ
でも女王様はヘクターがきらい
王様もヘクターが好きじゃない
仕方がないんでヘクターは戻ってきた
バラは赤い
バラは赤い
スミレは青い
ピンクはやさしい
そしてきみも!
6ペンスの歌を歌おう
6ペンスの歌を歌おう
ポケットいっぱいのライ麦と
24羽のツグミで
おいしいパイを作ろうよ
王さまは金庫の中で金かんじょう
女王さまは台所で
はちみつパンをたべていた
ライオンと一角獣
ライオンと一角獣が
王冠めぐって戦った
街の人たち もてなしたけど
とうとう太鼓を打ち鳴らし
二匹を街から追い出した
マザーグースのおばさん
マザーグースのおばさんは
散歩がしたくなったとき
空へとんでく
すてきながちょうの背にのって
メリーの子羊
メリーさんの羊 雪みたいなわた毛
メリーさんにどこでもついてゆく
メリーさんの羊
学校にだってついてゆく
メリーさんを好きなわけは
メリーさんに好かれているからさ
ウィー・ウィリー・ウィンキー
ウィー・ウィリー・ウィンキー
階段おりたり上ったり
窓をたたいて かぎ穴からさけぶ
「もう10時だよ ねないこはいないか?」
ねことバイオリン
ヘイ ディドル ディドル
ねこと バイオリン
めうしが月をとびこえた
それみて犬も大笑い
お皿とスプーンもとんでった
チクタク チクタク ボーン
チクタク チクタク
ねずみが時計をかけのぼり
1時をうったらかけおりた
チクタク チクタク ボーンボン
パンチとジュディ
パンチとジュディ パイの取り合い
パンチはジュディの目にいっぱつ
パンチがジュディに
「もういっぱついかが?」
ジュディはパンチに「目がいたい」
まがったダヤン
まがったダヤンが
まがった道を1マイル歩き
まがった6ペンス 木戸でみつけて
まがったねこを買って
ねこはまがったねずみをつかまえて
みんないっしょに
まがった家で暮らしました
ロンドン橋おちた
ロンドン橋おちた
おちた
おちた
ロンドン橋おちた
マイフェアレディ
ジャンピング・ジョーン
ぼくはここだよ
豆の王様
ジャンピング・ジョーンがとびあがる
だれもいっしょにいないから
ぼくはいつでもひとりぼっち

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ダヤンのタロットカード

  
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タロットカードは本来22枚の絵札「大アルカナ」と
56枚の「小アルカナ」でフルセットになります

22枚の大アルカナの絵札は、タロットの核心
タロットで決まっている絵札の意味と世界を

わちふぃーるどの登場人物に合わせたのが
この本のために、描き起こしたタロットカードです

手引き本の中では、占星術で第一人者の鏡リュウジ氏が
タロットの世界とその意味を解説

わちふぃーるどの世界観や 絵札に描かれた動物、魔物たちのイメージと
見事にリンクしていることに驚かれるでしょう

フォーチュンカードに先駆けた 占いのこの本は
きちんと占うことで 不思議で落ち着いた気持ちになれます

鏡リュウジ氏の カードの解説も優しさにあふれているため 
どのカードを引いてもちょっと前向きに 今日一日頑張ろう! 
となりますよ

2005年白泉社刊行
パステル・色鉛筆

0:愚者
マーシィのお父さんは 冒険家オットーさん
家族にだって しばられず 
いつもふらふら 勝手気ままに 旅をする
オットーさんは笑います 
”愚者“と呼ばれたって 平気のへいざ
自由なオットーさんは 
軽やかな 一歩を踏み出すのです
I:奇術師
不思議な猫 謎のねこ ジタン
命の泉に落ち込んで 永遠の命を手に入れた
わちふぃーるどで もっとも賢く
魔術的で 独創的
みんなを驚かせる ”奇術師“に
ぴったり重なる存在なのです
II:女教皇
不思議な本の世界でも ダヤンは安心
そのわけは
大魔女セが手を引いて 導いてくれるから
魔法を操り 精神性の高い 大魔女セ
”女教皇“は 女性の心の
深い部分を 閉じ込めたカード
 セとダヤンの行く先にある 真実に
ふたりは たどり着くでしょうか?
III:女帝
子だくさんの マーシィ一家
中心にいるのは 温かなメイプルかあさん
“女帝”が示す母性の象徴
豊かな実りを 家族に授けます
柔らかな愛に 包まれて 
生き物も 植物も
実りをつけていくのです
IV:皇帝
その昔 タシルが街ではなくて 王国だった頃
ジタンの父 グランは王さまでした
意志が強く 統率力があって
生まれながらの ”皇帝“グラン
病に倒れ 国を支える力が 揺らいだ時から
わちふぃーるどは 混乱していきます
彼が王の時代 タシルは幸せでした
V:教皇
大猫グランが王国を おさめていた時代
妖精エルフたちの 頂点に立つのは風の王
精神性と魔術的な要素が高い 風の王は
“教皇”が示す 霊的指導性を
身につけた 永遠の魔術師です
ジタンと共に 命の泉の水を飲んだ
風の王は 甥である北風ボレアスと共に
過去へと戻る ダヤンとジタンを助けます
VI:恋人
ヨールカの魔法で わちふぃーるどにやって来た
ダヤンを 一番に迎えてくれたのは
心安らかな マーシィ
その時から ふたりは”恋人“のような
最良のパートナー
ふたりでいると 楽しいことがいっぱい
だって ふたりの心は寄り添い
愛にあふれているのですから
VII:戦車
白と黒 ペアの羊の引く”戦車“
手綱を握るのは 運命を握るダヤン
勢いに乗ったダヤンに
ジタンはセーブをかけます
リスクを恐れず 行動するのは良いけれど
暴走しやすいから 気を付けて と
VIII:正義
草花とも話の出来る イワンは
”正義“の 心を持つワニ
公平さとバランス感覚を いい具合に兼ね備え
小さなマルトを 計るときにも 公明正大
命の重さは同じです
外見はこわもての イワンですが
常に相手に敬意を払い プライバシーを犯さない
正しい心のやさしさも イワンのいいところ
IX:隠者
雪狼と霜狼を従えた
ヨールカの人気者 セントニコラウス
雪の神に代わって わちふぃーるどを守ります
ヨールカ以外は 北の地ノースで
孤独で 世俗の喧噪から離れて暮らす
セントニコラウスは”隠者“そのもの
手に持つ砂時計が 象徴するのは
”隠者“が過ごしてきた 悠久の時
X:運命の輪
運命のねこダヤンは
ヨールカの扉と 同じ文字が書かれた
”運命の輪“を回します
クルクルクルクル 軽やかに
ヨールカの扉によって
生まれ故郷のアルス(地球)から
やってきたダヤンは
過去へも旅して わちふぃーるどを救います
XI:力
おばあさんになった 大魔女セ
見かけは 弱そうなのに
雪狼の口に 手を入れたりして 大丈夫?
力は弱くなったけど 
”力“をコントロールする 能力は
昔より ずっと優れている
このカードで セは勇気の必要性と
やさしさを 教えてくれています
XII:吊られた男
苦しい状況の 奥にあるものを
教えてくれる ”吊られた男“は
魔物のキマイラ
せっかくの命の水は 流れているけど
キマイラは 平然と 笑ってる
「キマイラは いつだって 大丈夫なんだよ」
愛するバニラに 守護神と呼ばれ 再会を夢見る
キマイラは 常に活路を見出すのです
XIII:死神
”死神“が示すのは 再生
魔法の火によって 焼かれ
魔法の風によって 冷やされたボーンは
大魔女セによって 生き返りました
元々は イグアナだったボーンは 
トリポカの宝を守る 番人でした 
今までの自分と 何度も決別したボーン
その度未来へと歩むボーンは いつも笑い顔
XIV:節制
壺から壺へと 水を移すマーシィ
ゆっくりと 慎重に 焦りは禁物・・
”節制“のつぶやきが 聞こえます
かわいくて しっかり者で 世話好き
お母さんを支えて きょうだいの面倒を見る
ケナゲなマーシィ
心のシンボルである 水を移しかえているのは
ちょっとした 心の変化があるのかも
XV:悪魔
邪悪な魔王と 使い魔のバジリスク
どちらも負けず劣らずの “悪魔”
千の目を持つバジリスクに
ダヤンの金色の眼も 危うく盗られて
埋め込まれるところでした
心が弱くなったり スキが出てきた時
悪魔に取り込まれないように
どうぞ 気を付けて!
XVI:塔
衝撃的に 崩れ落ちた
タシルの城の”塔“
グランは素晴らしい王だったし
ジタンも勇敢で 賢い王子だったけれど
いろいろな事態が 重なり合って
塔は崩壊
その後も 様々な出来事があったけど
ジタンが剣を捨て 街に平和が訪れました
崩壊のあとは 不幸とは限らないのです
XVII:星
まっ白 ふわふわ
ジタンのかわいい妹 
バニラが天使に扮して
水瓶から 希望の水を振りまいています
暗い夜空に キラキラ輝く”星“は
可能性の光
幸せの青い鳥も 飛んで
心が ほんわりする カードです
XVIII:月
満ち欠けする“月”は 曖昧な陰の存在
生と死の境界の守り手 ザリガニは
タシルと死の森の境にある 砂漠の大サソリに
“月のおばさん” 陽気に糸を紡いでる
カラカラカラカラ 金の糸をくり出して
月を見上げれば なんだか胸騒ぎ
不安になったら 月を見上げてみよう 
XIX:太陽
お日さま 大好き
太陽のねこ ダヤンはいつだって
お日さまとつながっています
太陽をたたえる旗にも ひまわりにも
ダヤンと太陽の 情熱があふれています
”太陽“は 自分で輝ける星
運がよくて みんなに愛される
ダヤンに ぴったりのカードです
XX:審判
”審判“の時は 訪れます
アビルトークが 滅亡する時
ダヤンは 太陽の力を借りて
全てを真っ白な世界に 変えようとする
雪の神を 説得
今の 緑あふれるわちふぃーるどを
取り戻しました
神さまのなさることは 時として勝手です
XXI:世界
水 風 火 土 
”世界“を構成する 四大元素に囲まれ
アルスと わちふぃーるど
ふたつの世界の 枝を
胸にかかげた ダヤン
タロットの世界も このカードで完結
ゴールであり 目標達成なので
あなたの世界にも ハッピーエンドが訪れます

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ダヤンと魔法の本

  
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ある日ダヤンは 初めて見るタシルの街の図書館へ
そこはまるで 理想の図書館のよう

ところがジタンが言うのです 「ダヤン!その本を開けてはいけない!」
もちろんダヤンは 本を開いてしまいます
もう 本の魔法にかかってしまっていたのかもしれません

本の劇場から 不思議な扉をくぐってしまうと
そこはなにやら オカシナ国
恐い悪い本の主人公になってしまったダヤン

ジタンはタイプライターで 音楽を紡ぐように文字を書いていきます
こぼれた文字は ダヤンを救うため 物語を変えてゆきます 

いっぽうダヤンはお菓子の国へ
真っ赤な部屋では ダヤンはお菓子の国の王子様
もう一生ここにいてもいいかも!

森の奥からは列車がやってきて さぁダヤンこの列車に乗るんだ
どこからか聞こえるジタンの声

緑の森を越えて 海の森も越えて
草の海を渡って さぁお家へ帰ろう
みんな揃って お家へ帰ろう

2018年ほるぷ出版刊行
パステル・色鉛筆
本の中から飛び出して

本ってすごい!
見知らぬ風景や 生き物が飛び出してくる
おっと 登場するのはダヤンばかりじゃないよ
ワニにウサギに コウノトリ
枯れ木や魔女までいるんだ
ダヤンがふたりいるって?
シロ猫バニラに花を プレゼントしてるのは
赤ちゃんにされた ベビーダヤンさ

みんな本の世界から 飛び出して
きみに会いに来たよ!
理想の図書館

ここは 理想の図書館

本の主人公たちが
勝手気ままに 飛び回る
本の劇場

本の劇場へ ようこそ

文字はさかさま 鏡文字
何が起きても
不思議じゃない
赤い部屋のマカロン

何処をとっても赤い部屋
いいにおいのする 赤い部屋
でも退屈な 赤い部屋
幕が開くのを 待つ間
マカロンをひとつ つまみ食い
お菓子のまんだら

結界を守る 
4つの金貨のチョコレート
記念の年のビスケット
空に浮かぶは
お月様のクロワッサン
宇宙を現す
円輪のケーキ

ひげの先から物語が変わった

ジタンのタイプライターは まるで音楽

こぼれた文字は

ひげの先から 物語を変えていく

こわい本の主人公

ああ やっぱりおまえは
こわい悪い本の主人公になってしまったね
謎かけ梅

森の奥の 古い梅の木は
なぞかけが好きだってこと
忘れてた
ちょっと待って
答えは のどのところまで
出てきてるんだ
そうだ、これに乗っていこう

カタン ゴトン
ガタタン ゴトトン
森の奥から聞こえてくるのは
軽快な音
ああ
森の列車が やってくる
灯りの木

ダヤン 間違いない
あれが 灯りの木だ
灯りはここにも
飛んでいるよ
ほら 空の上にも
誰かいますか?

おや だれかいるようだよ
ぼくはお茶がいっぱい飲みたいな
あそこでご馳走になろう
トントン!
誰か いますか?
ジオラマ
革の街角音楽会

革の街角音楽会
寄ってらっしゃい
見てらっしゃい
よくよく寄って
ご覧あれ
街角全てが 革細工

ジオラマ・革の街角音楽会
2018年 革と木
小見出し
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ダヤンとアベコベアの月

  
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ダヤンが入り込んだ不思議な世界
「アベコベア」

それは 水の底にあるもうひとつの国
いつだって かくれんぼをしたい月と
どうしたって 追いかけていきたいダヤン

どこかオカシナ「アベコベア」の世界

帰りたいような いつまでもいたいような
素敵で ほんの少し怖くて
ドキドキしちゃう 「アベコベア」の国

さぁみんな ダヤンと一緒に
夢の中へ 旅に出よう

2010年白泉社刊行
パステル・色鉛筆
アベコベアの月

ぼくが立ってる ここはどこ?
雲間から のぞく いたずらな月
ぼくが入り込んだのは 不思議な世界
“アベコベア”

1986年に初めてパステルで描いた
ポーズダヤンと
あえて同じポーズ・大きさで描いたもの

2010年『ダヤンのアベコベアの月』表紙
パステル・色鉛筆
白泉社
月と月見草
2010年/パステル・色鉛筆

あれま 大きな月だこと
けれども月をよく見れば
どうも見たことある世界
もしもあそこが タシルなら
ここはいったい どこだろう?
かくれんぼ
2009年/パステル・色鉛筆

もういーかい?
まーだだよ
もういーかい?
もういーよ
ああ だからかくれんぼは
いやなんだ
ふくろうの学校
2009年/パステル・色鉛筆

ほー ほっ ほう
せんせい!
みなれないこが ひとりいます
ここにも居場所はないようだ
鏡の中のおかしなパーティ
2010年/パステル・色鉛筆

やった! みつけた!
鏡の中に
みんな揃っていたけれど
楽しくやっているようだけど
テーブルに並ぶごちそうも
運ばれてくる飲み物も
どこかおかしなパーティで
どうしてもぼくは まざれない
なあんだここにいたのか
2010年/パステル・色鉛筆

なあんだ ここにいたのか
ありゃりゃ
みつかっちゃったよ
ボーンダンス
2010年/パステル・色鉛筆

ぼくは だんだん
なれてきて
少し骨ばった手を取って
ボーンダンスを ひと踊り
椅子とダンス

本を読みながら 
ダヤンはコックリコックリうたた寝
ところが椅子は 目をさまし
ダヤンをコチョコチョ くすぐった
ダヤンは 寝ながら 大笑い
本もすっかり 浮かれだし 
椅子とダヤンは 踊り出す
その踊りときたら 奇天烈で
スッテンコロリン ダヤンは転がった
「ダヤンしっかり!」
椅子はダヤンを助け起こし 
本はコーヒー運んできた
椅子がコーヒーをダヤンに飲ませ
「おはよう」
やっとこ ダヤンは目をさましたとさ

2010年 『ダヤンのアベコベアの月』
色鉛筆
白泉社
川辺のホタル
2010年/パステル・色鉛筆

水かがみに映る 賑やかな灯に
はしゃいでいるのは 友だちの影?
ゆらゆら浮かぶ ホタルたち
ほわほわひかる ホタルたち
もうちょっと まっててよ
この夢が覚めるまで
時計の街
2009年/パステル・色鉛筆

拝啓 ジタン
どうもおかしな 街にいます
勝手に時を刻む 時計の塔に
ひとつだけ正しい時が
隠れているようで
僕が どれを選べばいいか
どうか鳩に ことづけてください
目玉焼きの焼き具合
2009年/パステル・色鉛筆

気に入った
ばつぐんだよ
ここの街の 朝食は
とくに 目玉焼きの
焼き具合ときたら
悠長な試合
2009年/パステル・色鉛筆

あの手 この手を あれこれと
長考するのは いいけれど
あんまり時間がかかるので
白のルークとクィーンの
うわさ話に花が咲き
黒のキングはかくれんぼ
ぼくは もいちど 朝ごはん
濃い目のコーヒー
2010年/パステル・色鉛筆

アベコベアの 夢から抜け出すために
濃い目のコーヒーを淹れようとして
サイフォン式のコーヒーに
思わずお湯を そそいでみたり
ろうそくの灯は星になる
2010年/パステル・色鉛筆

地上に灯したろうそくの灯は
天に輝く星になり
しずかに奏でる楽の音は
雪を渡って空へとのぼり
雲間にかくれる月までとどく
メザメの雲にさおさして
2010年/パステル・色鉛筆

満月は いったよ
さあダヤン 時はきた
もうおうちへ お帰りと
アベコベアの月が そういうのなら
メザメの雲に さおさして
夜明けにむかって こぎ出そう
小見出し
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タシルの風景

  
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タシルの街の風景を感じられるこのコーナーの絵や立体は
1冊の本に収められたものではありません

立体だったり 絵だったり
描かれた年代も 古いものは1994年の「夜の花畑」
珍しくマーシィ一家が 総出で音楽を奏でている
幻想的で素敵な絵です。
「ハビーの酒場-収穫祭」も1995年
「冬の大市」は1998年に出版された「タシルの街とフォーンの森」からと
懐かしいタシルの街の情景を 抜粋して展示しています
冬の大市

冬の終わり 土の広場に立つ
賑やかな 冬の大市
イタチの揚げ団子 マープルマフの毛糸屋
イワンの手作り椅子は 大人気
おや? ハビーの酒場の 店先には
魔女の 手相占いもいる
だけど お客のボーンの 手相なんか
どうやって 占うんだろう?

1998年『タシルの街とフォーンの森』
パステル・色鉛筆
ほるぷ出版

夜の花畑

『タシル地方の子守歌』
かぞえきれない大昔
五本の指に百かけて そのまた百に千かけて
よくよくねって おなべにいれて
地面にうめた そのことも わすれてしまう大昔
あんまり昔のおはなしで
なんのはなしかわからない
おもいだしたらそのときに
ぼうやにはなしてあげましょう

1994年『赤ちゃん日記』
水彩・色鉛筆
ほるぷ出版
ハビーの酒場
- 収穫祭 -

11月に唄おうよ 11月を踊ろうよ
収穫祭を祝って
浮かれ騒ぎの ハビーの酒場
あれれ? ダヤンも ビール飲んでるよ
これはね タシル独特のビールで
こどもにも 害はないんだ
タシルで 秘密の酒造を営むのは 犬のボギー
酒の精 ワーピィグーピィを 集めてね


1995年『わちふぃーるどの祭り詩』 
パステル・色鉛筆
白泉社
扉だまし絵三部作
ヨールカの贈り物


ヨールカイブの前の晩、
ハビーの酒場にやってきたフォーンの子
金色のカギを握りしめ まっ直ぐにイワンの元へ
「明日のヨールカに フォーンの森の入り口で 
あの時のお礼の贈り物」

いつか森で迷子になってたフォーンの子 
みんなでを戻してあげたっけ
次の朝、フォーンの森へやってきた仲間たち
きれいな扉が1枚だけ 雪の中に立っている
金色のカギは鍵穴にピタリと填まり

扉を開けると そこはふかふか カラマツ林
ダヤンやマーシィ そしてイワン それぞれに
とっても似合う素敵な贈り物
それぞれさわった木の小さな扉に 隠れてた

1998年 パステル・色鉛筆
扉だまし絵三部作
満月の夜


ある満月の夜のこと
明日はハロウィン
大昔は一年の終わりだった この夜は
魔女や精霊たちが好き勝手に暴れまわる特別な日

ハロウィン前のひっそりとした路地は
灯りもいらないほど 輝いている満月に照らされて
静かに静かに まるで眠っているよう

1998年 パステル・色鉛筆
扉だまし絵三部作
カモナマイハウス


オカシナ オカシナな家へようこそ!

部屋いっぱいに飛び回るカモたちは
ダヤンの邪魔をしてばかり
せっかくのおもてなしのごちそうだけど
出来上がるのはいつになるやら

それでも良ければ さぁどうぞ!
カモナマイハウス!!

1999年 パステル・色鉛筆
タシルのお祭り広場

お祭りは続くよ
タシルの石の広場で
晴れていると思ったら 雨が降り
綺麗な虹がかかったら
だんだん空は暮れてきて ドーン!!
花火が上がった

タシルのお祭り広場・中央
2018年 アクリル
タシルのお祭り広場

さあさあ 行こうよ おまつりへ
仕事なんか ほったらかして
みんなで声を かけあって
お祭り広場へ いそいでいこう

タシルのお祭り広場・右袖 / タシルのお祭り広場・左袖
2018年 段ボール+アクリル
タシルの夜の街

ベルヒトクパロの 春の夜祭
ちっとも 華やかな祭りじゃないけれど
この夜だけは 木々が歌う詩を聞けるんだ
 耳を長くして 灯りを持って 歩き回ってごらん
ね ほら 聞こえるだろ 
ザイザザカザカ ザカザカザイザイ
海からシギがやってくる
春告げ鳥が 飛んでくる

1995年『わちふぃーるどの祭り詩』 
水彩・色鉛筆
白泉社
タシルの赤レンガ

「ダヤン なにやってるの?」
マーシィに呼びかけられ 振りむいたダヤン
“しめしめ”ダヤンは二ヤリ
ジタンが出演する“マージョリーノエル”の
ポスター貼りをかってでたものの 
すっかりダヤンは飽きちゃった
「ポスターを貼るのさ。 すごく面白いよ」
「あら、 私にもやらせて」
早速刷毛をマーシィに渡して 
ダヤンはスタコラ家に帰りましたとさ

“横浜赤レンガ”で 展覧会をやった時の作品
隣のポスターは赤レンガ倉庫

2019年”横浜赤レンガ倉庫“
パステル・色鉛筆
小見出し
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アニバーサリーのお皿コレクション

  
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1996年に初めて描きおろした その年の記念プレートのための絵
それは「十二夜があけて」というタイトルの 本当に物語の世界観を
感じられるような しんとしたイラストでした

それから毎年 アニバーサリーのお皿のための絵を
描き続けることになりました

ヨールカ(わちふぃーるどのクリスマス)のための絵だったり
震災の年に希望の光射したい と願った絵だったり
タシルの街の楽しい風景を描いた「タシルの情景シリーズ」や
ベリー摘みを題材にして デザイン化したこともあります

2014年の「楽しい冬」を最後に
19年の長きにわたり 描き続け 作り続けてきた
特別なアニバーサリープレート コレクションです

原画:水彩・色鉛筆
十二夜があけて
―1996年―

初めてのイヤープレートを製作したのが1996年。
この時から毎年描きおろしイラストによる
プレートやマグを作り、特にプレートは
アニバーサリープレートと命名して
コレクションアイテムとなっていきます。
雪の魔法
―1997年―

わちふぃーるどではクリスマスをヨールカと呼び
雪の神が初雪を降らせる12月17日に
ダヤンもアルス(地球)から、雪の魔法で
タシルの街にやってきました。
このイラストはそのシーンのイメージです。
ヨールカツリー
―1998年―

シックな色味で表現されたヨールカの
もみの木を飾り付けるダヤンとジタン。
周りは雪の降り注ぐタシルの街並みと
逃げ出していくジンジャーマンです。
お祭り騒ぎというよりも、落ち着いた準備の一幕。
星祭り
―1999年―

12月22日は星祭り。
昼と夜の歌合戦が行われ、賑やかに競います。
この年のシーンでは、夜のパートに
入っているはずのシームが間違えて
昼の賛歌を歌ってしまいました。
太陽の誕生日
―2000年―

記念すべき年にふさわしい太陽の誕生日。
12月25日は、賑やかなイヴと比べて
ひっそりと過ごす慣わしです。
ダヤンとジタンもあたたかな
マフラーを仲良く巻いて静かな時を過ごします。
ヨールカの衣装
―2001年―

イヴのパーティが終わったあとは
街に繰り出して「ヨールクラップ!」
家々の窓をたたき、贈り物を投げ込みます。
子供たちにはセントニコラウスに扮した
動物たちがプレゼントを配るのも楽しみなこと。
特別な年のルミナリエ
―2002年―

土の広場に持ち込まれた大きなもみの木。
この年は、たくさんの光でもみの木を覆い
特別な年を祝いました。
飾り付けた動物たちも大満足の光のツリー
買い物に来た住民たちも感嘆して眺めるのでした。
ヨールカイヴ
―2003年―

ヨールカくるよ ごちそうはなぁに?
どんぐりスープに揚げだんご
あまいあまいタルトにワイン
ヨールカくるよ、 パーティはどこで?
どこもかしこもパーティだらけ
イヴの贈りもの
―2004年―

大切な友だちに贈り物を選ぶのも
ヨールカの素敵な楽しみ方のひとつ。
ダヤンはマーシイィのために
羊のマープルマフさんの店でお買い物。
真っ赤な羊毛のミトンを手に入れました。
キッシングブッシュ
―2005年―

ヨールカのヤドリギの下で
キスをしているのはだぁれ?
幸運のお守りのヤドリギの下で
12人にキスをすると、幸せが訪れるそう。
みんなみんな、幸せになれますように!
グリーンフット
―2006年―

緑の上着に緑の靴のグリーンフッドが
永遠の命と、春を呼び起こす緑の枝を
飛び越えると、いよいよヨールカパーティです。
今年のグリーンフットはダヤン!
金の鈴がついた靴のかかとを打ち鳴らします。
光の贈り物
―2007年―

ピカリ ピカピカ チカチカ チカリ
星の光とろうそくの灯りが
空と地上で瞬きあいます。
夜空の星は笑いさざめきあいながら
手に平にそっと降りて、ほんのり輝くのです。

小見出し

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ヨールカってなんだ

  
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ヨールカはアルス(地球)でいうクリスマスのことです
ただちょっと違うのは わたしたちの知っているクリスマスよりも
ずいぶんと古い風習が残っているってこと

ヨールカの扉が開くのは 12月17日の夜
動物たちの歌声や 雪を踏み鳴らす足音で
雪の神が 目を覚まし ヨールカの扉が開くのです
その扉を通って 毎年1匹の動物が アルスからわちふぃーるどへ
ダヤンもそうして わちふぃーるどにやってきたのでした

その日から太陽の誕生日の12月25日まで
タシルの街はお祭りムード
「ヨールクラップ!」の掛け声で贈り物を家々の窓から投げ入れたり
湯気の立ったスープや 魚団子や クリームいっぱいのケーキ
ごちそうにあふれた食卓を囲みます

25日が過ぎてしまうと、今度は12夜が始まります。
その間は みんな家で家族や友達と あるいはダヤンのように
ひっそりと 年の交代を迎え 新年の門付け行列が来るまで
静かに過ごすのが 古くからの慣わしなのです
クラウンベイビィ

ヨールカも終わり つまらないダヤン
これから魔物が主役の 12夜が続く
「なんか面白いことないかな」
 ベッドに転がり つぶやくと
「おまえの望みは?」どこからか 声が聞こえる
「ぼく王さまになりたい!」
あっという間に ダヤンは王さまに
だけど あれれ? 赤ちゃんの王さまだ
“あー、 また 魔女のしわざだな”
「王さま 印を」「条約に承認を」
赤ちゃんでも 王さまは忙しい
疲れきったダヤンは 王座でウトウト
目ざめればベッドの中 窓には雪が降りしきる

2003年 『ダヤンの絵画教室』表紙
ペン・水彩
MPC
天空のツリー

違う国の クリスマス
ぼくたちのヨールカと 似てるけど
やっぱり違う
長いながーい 階段は 
高いたかーい ツリーのてっぺんに続いてる
みんなひとつづつ 星を持って
階段をのぼっていくんだ
そこには 月のおばさんがいて
夜空に 星をまき散らしてる
違う世界の 違う国の
なんだか 夢のような クリスマス
とってもすてきな クリスマス

2009年
ランガムプレイス・クリスマス
パステル・色鉛筆    
ヨールカのご馳走

ヨールカ最大イベントは25日の太陽の誕生日
この夜には昔から少しも変わらない
ヨールカのご馳走が テーブルに並べられます
“セントニコラウスのねじりパイ”
“セのフルーツケーキ”
中でもメイプルさんが 
”太陽のミートパイ“を運んでくると
みんなからワーッと歓声が上がりました。
「ウッヒョホー!」
奇妙な声は 窓から覗いている 月のおばさん
おばさんは口いっぱいの笑いを浮かべ、
粉雪と共に 暖かい部屋に入ってきました。

2002年『ダヤンカフェ』
パステル・色鉛筆
白泉社
ヨールクラップ

ヨールカの扉から 見下ろせば
手の届きそうなところに 大きなもみの木
ダヤンが思い切って もみの木の梢に飛びつくと
扉は閉まりました
枝を伝って降りていくと
 動物たちが見えてきました
大きな口にズラズラ並ぶ歯 耳の長いフカフカ
「ヨールクラップ」「ヨールクラップ」
みんな歌うように拍子を取っています
「ダヤン、 飛ぶんだ!」
声にはげまされて ダヤンは枝から飛び降りました。

1995年『わちふぃーるどの祭り詩』
パステル・色鉛筆
白泉社
エンジェルダヤンの案内で

たまたま ホントにたまたま
ヨールカに目覚めてしまった エンジェルダヤン
そう それは星まつりのこと
星まつりには 星々と月が 祭りを祝福し
雪が降りません
 太陽と月の歌合戦では ならわし通り
 勝利は月に輝きます
月は ちょっとした いたずら心で
エンジェルダヤンに 歌合戦を指揮させようと
 思ったのかも
星をクルクル回して案内する エンジェルのおかげで
 この年の星まつりは 大賑わいだったそうですよ

2004年 『モエ』8月号表紙
パステル・色鉛筆
白泉社
  
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ダヤンと旅のスケッチ

一番はじめに旅に出よう!と思ったのは、
30年前アニメの仕事で北極に行ったことから
空いっぱいに広がるシンフォニーのように美しいオーロラ 感嘆する私に
「そんなもの見てないでうち来いでいいもの見せるから」
と言ったのはカナダ系イヌイットのヘンリーくん
ヘンリーくんはグングン燃えるアザラシのシチューに鼻をつまみ
ハンバーガーを食べている
店もない小さな町の飛行場にはゲームセンター これは大変!
そのうち地球は金太郎あめみたいに同じようになってしまう
まだ独自の文化が残っているうちにいろんな国を旅しないと!
私は猫のダヤンを道連れに「面白そう!」
という理由だけで 世界中を旅することにした
旅は旅行と違って ふらふら ぶらぶら
できれば自分とは全く違う暮らしや生き方の人たちがいるところがいいね
私は“わちふぃーるど”というふしぎな国を作っているし
ダヤンはその物語の主人公だから
時間がゆったり流れるような
時があんまり人の暮らしを変えないような国や街が好きだ

ダヤンと旅のスケッチ

ブルガリア・ルーマニアの旅
2024
ダヤン、旅に出ようよ!
2024年夏、ダヤンを道連れに出かけたのはブルガリアとルーマニア。
東欧ってあんまり行ったことないから新鮮!
ブルガリアでは森の中で昔の暮らしを再現したお祭りに民族衣装で参加。
スマホもカメラも禁止だけどスケッチブックだけはOK。
そしてワイナリーを三つもはしごして最後は黒海で泳いだ。
ルーマニアの高い森はまるでわちふぃーるど!
修道院に泊めて頂いて、神父様に祝福してもらったのはステキな思い出だ。
旅をすれば、想像はどんどんふくらんで、新たなわちふぃーるどの世界が広がる。
シギショアラの夜は早速お酒のラベルになったよ。
金色屋根の大聖堂へ朝の散歩

同行したのが 日本ブルガリア協会の理事長だったので 
首都のソフィアに着くなり 朝から会議
ヒマな私は散歩に出て 色鉛筆でグイグイ スケッチ
ブルガリア語ってね キリル文字で ロシア語と似てる
そもそもブルガリアで発展して ロシアに伝わったんですってね
私は昔 モスクワにロシア語の 夏季留学をしたので
キリル文字は読める 
“ヨールカの魔法の扉”に書いてある文字は ロシア語だよ
イワンが作った扉だからね
この絵に書いてあるのは“おはよう ソフィア”
ダンチョさんのお庭

ジェラブナの民族衣装フェスティバルに行くのに
友人の友人 

ダンチョさんのお宅に 泊めてもらった
広い庭には花が咲き乱れ まったりした いい気分だけど
とにかく暑い

刺繍入りの白いブラウス 赤系の横ストライプスカート それに美しいエプロンと
お借りした民族衣装に 着替えるも 汗だくになっちゃう
まあ お祭りは 夜がメイン 
もう少し このステキなお庭で のんびりしましょうか
ヴァルナは雨模様 

黒海に面したヴァルナは ブルガリア有数の保養地
珍しく豪華なホテルで リゾート気分
海辺のホテルには ミネラル温泉プールやスパ施設がある
黒海で泳ぐとね 塩分が少ないから 
海中でも目を開けていられる

ヴァルナ近郊の景勝地 カリアクラ岬まで ドライブした
雨が降ってきて 描きかけの海にまで 水滴が落ち
なんだか 雰囲気がある
ブルガリアを 車で案内してくれた カネフさんが
やさしく傘を さしかけてくれた
ツバメ飛び交うワイナリー 

ブルガリアで最高といわれる ワイナリーを
三つも巡ることになった
その中でも 豪快な女主人が経営する 
このワイナリーはすばらしい!
6千年前から ブルガリアの地に生る マブルッドという 
伝説的な葡萄を育てている
賑やかにツバメが 飛び交っているのも 
そのワイナリーが繁盛している証拠
ツバメは害虫も食べてくれるから 農薬など使わなくても 
品質を保てるんですって
しかもここには 猫もいっぱい 広い庭で
大勢がのどかに くつろいでいる
極上のワインを ごちそうになって 
私も猫みたいに あくびが出ちゃう
不思議な国の境目

ルーマニアはホントに不思議な国だったので 
帰国してから描いた
“ただいま”の意味を込めてね
ホテルの庭で とってもきれいだったイチイの実と 
生産国としても有名なラベンダーを あしらってみた
不思議な国ルーマニアには ダヤンも一緒に行ったから
足を踏み出しているのは わちふぃーるどへ
でもダヤンは私の分身でもあるから
足を踏み出しているのは 井の頭へ かも
旅って 行くのもいいけど 帰ってくるのもいい
ルーマニアの森にはわちふぃーるどの風が吹く

ルーマニア西部 シナイアのペレシュ城近くの 
ステキなヴィラに泊まった
誰も起きていない 朝早く 
ベランダに出から見る 森は迫ってくるよう
ルーマニアは その森も山も 他とは違う 神秘性に満ちている なぜだろう? ここからは別世界 
人が足を踏み入れるなら覚悟せよ という
4つの修道院

ルーマニア北東部にある歴史や文化が豊かなモルドバ地方
かってはモルドバ公国として栄え 
外壁にフレスコ画が描かれた 修道院が点在している
フレスコ画に描かれている絵を 細かく見ると 
宗教的ではあるけれど  なんだか愉快で 
文字を読めない人にも わかるようになっている
風雨からフレスコ画を守るために 
大きな屋根がつけられた独特の建物
中心にいるダヤンは 修道院に出かける朝 
ホテルの庭で描いたもの ワクワクした表情がかわいくて 
バラとも相まって 版画にしたら大人気
ペレシュ城からビカズ渓谷

ルーマニア中央部 カルパティア山脈ふもとのぺレシュ城
博物館として一般公開されている城の内部は 豪華絢爛
ただ壮麗な城は修復中で シートがかけられていたので
城の絵葉書を 切り抜いてコラージュ
ドライブ旅行だったので 頂上に十字架の立つ山は 
車中から 左にそびえる絶壁の山々は 
渓谷沿いの ひと休み中に鉛筆で描いた 
カルパティア山脈の壮大さを 
ペレシュ城の写真が引き立てている
スケッチ旅には 小さなハサミとスティック糊を 
持っていくと便利だよ
ブカレストのボタニカルガーデン

ルーマニアの首都ブカレストは大都会だけど 
公園や緑地もいっぱいある

ちょっと時間が空いたので 一人で植物園に出かけて 
花々をスケッチ

私は豪華に咲き誇る女王のような花より 
ささやかに隅っこで輝いてる花が好き

だから絵を描くのにも、道端にしゃがんだり 
寝っ転がるようにして描く 

閉園まで1時間ちょっとだから あんまり遠くへは行けない
人は少なく とっても静か
神代植物公園みたいな雰囲気だった 
空が高いところも似ている
陽気な墓

マラムレシュ地方サプンツァ村にある陽気な墓。
地元の墓職人が1935年ころから作り始めたもので
死を悲劇ではなく 人生の一部としてとらえるという
死生観による

青を基調として 彩られた墓は どれもカラフルで楽しい
故人の人生を 絵や詩でユーモラスに表現した墓が
ズラズラ並んでいるのは なかなか壮観だ
観光客も 大勢詰めかけて 土産物屋まで並んでいるのには
創始者の墓職人も びっくりしていることだろう
クルジュ=ナポカ コラージュ

ルーマニア中を車で案内してくれた 
ドリーンさんの本拠地がクルジュ=ナポカ

合気道の名手で“昇り”という和食店を経営している
お寿司やラーメン なんでもあって 私は狂気して喜んだ
ゴジラ巻なんていう オリジナルメニューもある
お腹も膨らんでの 街歩きは楽しい
中心部のウリニイ広場から少し行った 大学のある通りで
地元の新聞コラージュも 雰囲気が出て面白いね
イベント情報に囲まれて ダヤンはアイスクリームをペロリ
クルジュ=ナポカ

クルジュ=ナポカはトランシルバニア地方の中心都市で
ブカレスト、ヤシに次ぐルーマニア第3の都市
戦いの記念碑がある丘の上から 眺める街の美しいこと
ルーマニア最大の大学はじめ 
国立私立の大学がたくさんあるから

若者がいっぱい 若者もみんな美しい
クルジュ=ナポカという街の名も 
なんだか不思議で響きがきれい

歴史的な街並みを反映した 屋根もステキ!
なんだかユーモラスでいかめしい兵士みたい
グルニャンとなついてくるダヤンを 
うっとおしそうに見上げてる
ルーマニアの高い高い森

あんまりルーマニアの森がステキなので 
帰ってから描き下ろした絵

神秘的な空気感を現すのに オイルパステルを使ってみた
久しぶりのオイルパステル ツルツル色が逃げていく
空や森を塗っていくのに 苦労した
見て! 森のてっぺんは古城になってるよ
ルーマニアの森は 国土の三分の一を占める
EUの中でも有数の原生林を 持つほどの森の国
月に見守られながら こわごわ森の中を行くダヤン
まるで 森がおおいかぶさってくるよう
小見出し
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チェコの旅
2025
羽田からドーハ乗り換えで チェコのプラハに旅だったのは2025年4月16日。
春の訪れを告げるイースターは移動祝日で、この年は4月20日。
11世紀から18世紀の建物が数多く残るプラハ旧市街での賑やかなマーケット。
思いがけず、マリオネット作家のお宅でアトリエも見せてもらうこともができて、
ヨゼフラダの村や野外博物館のイースターにも連れて行ってもらった。
緑の大海原のようなモラヴィア大平原では、キヨフに住む方にお世話になった。
その地に住む方のおかげで、ひとり旅なのに、ずいぶんいろいろな経験をすることができた。
旅の締めくくりにはキヨフでメイポール立てと近郊で魔女焼きも見ることができて大満足。
ダヤンを連れた旅のスケッチもとっても楽しんで描いた。
これから、わちふぃーるどにも大平原が出現するかもしれないね。
スカンゼンのイースター

広々した敷地に ぽつぽつと立つ古い家々
緑の森には 桜に似た花が咲く
不思議な鳴り物で行進するこどもたちのパレード
のどかな野外博物館で催される イースターの催し
イースターにつきもののタマゴに
ウサギにヒヨコは多産の象徴

それにチェコ独特のヤナギで編んだポムラースカ
これは男の子が女の子を追いかけて
ムチでお尻を叩く風習だよ
ラダのレストラン

フルシッツェはヨゼフ・ラダの生まれた村
チェコの人たちはラダが大好き
プラハ旧市街にも ラダのイラストが描かれた
ポスポダ(居酒屋)がいくつもある

この小さな村にも ラダの壁絵のあるレストランがふたつも
ラダの絵はどれも人間くさくて 表情がイキイキしてる
そして なんだかかわいいの
ここの壁絵は“飲み屋のけんか”の元になったそう
プラハ城、黄金の小径

15世紀末 プラハ城の外壁を増築する際造られた
黄金の小路

カラフルな家が立ち並ぶこの路地には 
多くの伝説や神話があふれ

城の射手や金細工師、フランツ・カフカも住んでいた
壮大な大聖堂や 美しい宮殿もステキだけれど
屋根も煙突も石畳も 
どれもこれも曲がりくねったこの路地を

私もダヤンも すっかり気に入っちゃった
プラハのイースター

2025年4月20日のプラハは 街中でイースター
路上は朝から ごちそうの詰まった
バスケットを手にした人々で 大賑わい
美しい衣装の神父様が 聖水をかけて人々を祝福する
広場にはマーケット 街角には大きなタマゴ
この時期だけの緑のビール
プルタバ川の河畔からは プラハ城が見える
お日さまキラキラ イースターの日曜は 
みんなそれぞれ休日を楽しんでる
百塔の街に捧げる音楽会

大国に囲まれ 脅かされ続けてきた国 チェコ 
でも文化と芸術で 大国に立ち向かい続けた 勇敢な国
だからこそ その中心のプラハは こんなに魅力にあふれてる
プラハの街が一望できる 旧市街市庁舎に 登ってみた
いくつかある展望スポットの中でも 
ここにはエレベーターがあるのだ
さあ 百の塔を持つ街 プラハに 捧げる音楽会を始めよう!
テルチの街並み

独特の街並で知られるテルチは 世界遺産の街
プラハに比べると 観光客の姿もなく 驚くほど静かな街だ
でもプラハからの列車の中 
遠足に出かける子供たちと すっかり仲良くなった
こどもたちは 絵が大好きで 猫も大好き
それまでのスケッチを見せると 喜んで 
てんでに 猫を描き始める
最後には たんぽぽの花輪まで もらっちゃった
ペンションの女主人もレストランの人たちも とても親切
なんだか幸せな思い出をくれた テルチだった
チェスキークルムロフの空

テルチからのバスは さっぱり来ない
何とかたどり着いた チェスキークロムロフ
バス停から街まで降りていく 坂から見た 
街の空の なんと美しいこと
私はベンチに腰掛けて さっそく描き始めた
楽しい! チェスキークロムロフ城とその後ろに広がる森
そして荒れ模様で 刻々と姿の変わる空
その空を縦横に歩く ダヤン
ああ 絵を描くのは楽しい!
描き上げた絵を見た ドイツの親子が 
きれいなハーモニーで歌を歌い 励ましてくれた
チェスキークルムロフの街あれこれ

世界で一番美しい街といわれる チェスキークロムロフ
プルタバ川に囲まれた旧市街の うねる石畳
店のウィンドウ 中世の雰囲気を色濃く残す 旧市街広場
川を望むカフェ エゴンシーレの記念館
観ることができなかったけど 
客席が360度回転する 野外回転劇場
街を囲む森の緑と ゆるやかに流れる川 歌うクロウタドリが
古い街並みにマッチして 映画の中にいるみたい
もっと長く滞在して 散歩したり 
絵を描いたりしたかったなぁ
モラヴィア大平原の不思議な木

さあ いよいよモラヴィア大平原
コムニャの小さなペンションそばには 
白い花と緑の葉っぱが 見事に半分づつ
咲いている 不思議な木が 広い草原に 
ポツンと立っている
とっても不思議な光景なのに 
だれひとり いない
さっそく描き始め 日が落ちてからも 
夢中で鉛筆を走らせる
寒い ものすごく寒い 
震えながら帰ると 
ペンションでは美味しいカレーを用意していてくれた
翌日は ペンションの絵が好きな少女と 並んで色付け
コムニャは スロバキアとの国境の村 
遥かに スロバキアの山並みが見える
モラヴィア大平原に立つ

緑のじゅうたん 自然の大海原 とも称され 
まるで海が波立つような大平原
特に今の時期 黄色い菜の花の畑が 
明るい色どりを添えている
ここからが一番 という場所に連れてきてもらい 
さっそく描き始める
大平原を描くには パステルが 似合うよなー 
と思うけど 持ってきていない
そのうち わちふぃーるどにも 大平原を作ることにしましょう
天気は極上 景色も最高 いい気分
得意げにたたずむ ダヤンもとってもうれしそう
チェコのスープ

いったいに 外国の食べ物が苦手な私
それでも スープだけはある意味 万国共通 
ほとんど失敗はない 
チェコ語でスープはポレーフカ 
だからメニューを見てもポレーフカばかり探してる
ね どれも美味しそうでしょ?
なかでも おすすめは きのこのスープと左下のグラーシュ
ちょっとさっぱり目の ビーフシチューで 
クネドーリキというパンと
食べるのが定番だけど チェスキークロムロフでは 
揚げたポテトと一緒に
風車の前で深呼吸

ブコバニーの風車を見に行った
とっても暑い日 
晴れ渡る空に ゆうゆうと 回る風車
丸い白壁に 映る おおきな大きな羽根
なんて 雄大で 爽快なんでしょ
どうしたって この光景に 似合うのは いい空気を 
お腹にいっぱい入れて
深呼吸している ダヤンだよね
キヨフの土曜市とコンサート

私が泊まったペンションは 市庁舎前広場に面していて 
朝ごはんはそのオープンカフェで 広場を眺めながら食べる
土曜には その広場の一角に 花と野菜の市が立つ
小さな地味な市で 観光客なんか来ないけど 
地元の人には人気で
お昼になれば 売り切れる
イチゴは大きくておいしいよ!
そして 依子さんの一番下のお嬢さん 
エリカちゃんのビオラコンサート
チェコって学校が とても早く終わるから 
みんな何かを習うんですって
ズッシュ キヨフっていう学校の コンサートだよ
小さなワインの村

ビールで名高いチェコだけど 
南モラヴィアはワインづくりも盛ん
大きなセラーもあるけれど 私はこの小さなワインの村が 
いたく気に入った!
だって どの家もどの家も 自分のワインを作っていて
それぞれの家には 紋章のように 壁絵が描かれ 
そのどこかに必ず “うちはワイン造りをやっています”
というしるしの 葡萄が入ってるんだもん
それぞれの家業が 成り立っているかは 不明だけれど
ひとつひとつの家が ホントに かわいいの!
そしてね 育てている 葡萄の木も その家々と同じく
小さくて 頑固そうで でもちゃんと 葉っぱが実って
秋になったら しっかり実をつけそう
もっともっと 長くいて 壁絵もいっぱい 描きたかったな
ヴチュヴィッツェの魔女焼き

いよいよ キヨフ近郊で行われるお祭り
舌を噛みそうな街では 魔女焼きが キヨフの市庁舎前広場では メイポール立てが 
同じ夜の開催なので 忙しい
魔女焼きは わちふぃーるどでも 行われている
“ワルプルギスの夜”と同じ意味合いで 
4月30日から5月1日にかけての夜は 
魔界のパワーが強まるため 
人々は家族や家畜を守らなければならないと
信じて 魔女大会に行く魔女を 火で追い払うという行事
魔女やキツネに扮している 大人やこどもは 
これから魔女大会に行く 設定かな?
焼かれる魔女は なんだかかわいそう
ジートコヴァー最後の女神の博物館

チェコ語を習った先生から この博物館のことを聞いて 
行ってみたい!と思った
白カルパティア山脈の高地には 並外れた能力を持つ 
女性たちが暮らしていた  
女神と呼ばれるのは あらゆる問題について 
助けやアドバイスを与えることができる
治療師 魔女であり 未来を予言することができたから
まるで 私が書いているわちふぃーるど物語の 
“大魔女セ” のようではありませんか
公共交通機関は ほとんどないので 
ここに来るための 旅程を組むのに 大変苦労した
結局ペンションのご主人に 車で連れてきてもらったのだけど
ガイドの チェコ語での 説明は さっぱりわからず 
気ままに歩くことはできない 
でもすばらしい景色と あたりに漂う エネルギーに満足
秋には“ジートコバ―の女神”日本語版の書籍も 出版されるよう
スロバキア、お菓子と土曜市

1993年 ビロード離婚ともいわれる 平和的分離をして チェコと別れたスロバキア
せっかくなので スロバキアの首都ブラチスラバに 
一歩だけ足を踏み入れた
ブラチスラバからウィーンは列車で一時間ほどなので 
ウィーンに住む友人も誘った
地味だと思っていたブラチスラバで 
とってもデコラティブな洋菓子カフェに入ってみた
そこで食べたケーキの美味しかったこと 
目玉が飛び出るほど 高かったこと
そして翌日は 屋内土曜市へ
三日月形で クルミのペーストが入った 
小さなパイロフリークは独特の風味
小見出し
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ひとこと占い




2005 年から、ほぼ毎週描き続けている「アトリエ日記」
この本では喜びアリ、涙アリ、旅立ちアリと、
20 年間の人生が綴られた日記の絵をふんだんに使用
1日の「ひとこと」でちょっと元気になれる、
「運」に絡めた会場初出しの新刊展示
印象的な言葉と組み合わせて書物占いとして編み上げました

出版:2025 / 玄光社



あなたは唯一無二の存在

7月7日の11 時ちょうど
稲光がピカッと走った瞬間
「ダヤン」って声が聞こえたんだ
きっと君は 特別な猫
始まりの季節

長い冬に 別れを告げて
やっと 春がやってきた
踊りたくなるような
春がやってきた!
こころを解き放とう

心は いつでも
空を 飛んでる
広げよう、心のつばさ

本は 心につばさ
見知らぬ土地に飛んでいき
あまたの人生 味わえる
昼寝をどうぞ

疲れてなくても 飲んでなくても
本をおなかに ひと休み
怒ったっていいんだよ

理不尽なことを 言われたら
遠慮しないで 怒ろう
幸せを見つけよう

心の引き出しに
幸せの素でできた
アメをしまっておいて
悲しいとき 取り出して味わおう
耳から栄養補給

ときには 目を休めて
耳で楽しんで 想像しよう
考える猫になろう

悩んでいること 難しいこと
トイレで考えれば
すっきり解決
ハマるのも、いいね

夢中になれること 探すために
いろんな体験 してみよう
応援するもの あってもいいね
大きく深呼吸

わーい わーい
青空の銀河
うーんと伸びて
体が軽い
知らない道を通ってみよう

わちふぃーるどへ行く道は
幾通りもあります
なにとぞ、なにとぞ

さあ 目をつぶって
パッと一瞬 頭に浮かんだ願いごと
声に出して となえよう
きっと願いは 叶うから
願えば叶うさ

雨 降りませんように
お日さま 出ますように
待ち人 来ますように
踊るカドには福来る

笑顔でマンボ!
踊ってナンボ!
お箸とお皿があれば

いつでも どこでも 食べられる
これさえあれば
おなかも心も 大満足!
花を見つけてパチリ

散歩の途中 仕事の帰り
小さな花を 探してみよう
がんばったね 

疲がんばったもんね えらかったよね
自分のことは
自分でしっかり 褒めてあげよう
神は細部に宿る

背中が伸びなきゃ 台無しよ
爪が伸びてちゃ 台無しよ
ほんとにおしゃれな人は
爪がキレイって 言うじゃない?
水辺の散歩道

暑い夏
水辺のスイレン
気持ちよさそう 涼しそう
失せもの注意

モノを なくさなければ
スキルは 必ず向上する
誕生日はいいもんだ

3人の魔女は
ダヤンをからかうのが大好き
毎年 ダヤンを赤ちゃんにして
いろんな所へ送り込むのです
運を味方につける

ツキは必ず 巡ってくるよ
チャンスを 逃さないために
日々の積み重ねが 大事だよ
視界良好

いい天気 
やっぱりおいしい 
日本のごはん
スマホ片手に

散歩っていいね
スマホもいいね
心にとまった いいことを
思い出として 残しておくの
 
ねこと梅と桜には

和の風合いがやっぱり似合う
卯月2月 弥生3月
スイーツ万歳

悲しいときも 
うれしいときも
スイーツで 和もう
いつでも臨機応変に

角の立たない
柔軟な姿勢で
誰とでも 友だち
いっぷく、いかが?

きちんと座って
大きく深呼吸
おいしいお茶を いただこう
空を見上げて

まん丸なお月さま
中にきっと 誰かいる
曼殊沙華 が よく似合う
猫の手 貸します

困っている人は いないかな
忙しい人は いないかな
May I help you? の精神で
思い出ぽろぽろ

うちわで あおげば
懐かしい風 ふるさとの風
至福のとき

幸せはどこにでもある
誰にでも来る
かみしめよう
幸せを!!
旅に出よう

苦労の末の 出たとこ勝負
思い切って 流れを変えるチャンス
行ってみれば 出会いがあるよ
旬を味わう

空豆 枝豆 季節の豆
食べて健康 力も出ちゃう
冷えは万病のもと

季節なんて 関係ない
軽く走っても 歩いてもいい
体を温めると 元気になるよ
世界のあいさつ

いろんな国の「おはよう」や
知らない国の「おめでとう」
覚えて損は ありません
キット叶う

信じれば キット叶う
元気なだけで じゅうぶん幸せ
思い切って踏み出そう

「ダヤン、飛ぶんだ!」
ジタンの声で吹雪の中に
飛び出したぼくは
イワンの腕に抱きとめられた
失敗は成功のもと

失敗しても 立ち上がる
失敗しても 学びになる
大切なのは 同じ失敗をしないこと
ライブは最高

映画でも 演劇でも コンサートでも
気が向いたら 劇場へGO !
空を見上げて落ち葉のじゅうたん

寝転ぶのなら 外に限るね
空を見上げて
天然のじゅうたん
灯りを頼りに

タシルに帰る仲間に別れを告げると
ジタンを加えた一行は
再び 暗い穴へと入っていきました
辺りはもう 真っ暗です
人生は皿回し

悲しいときも あったりするね
うれしいときは もっとある
これもやりたい あれもやらなきゃ
ああ忙しい 面白い
泣ける話は心の栄養

「君が生きていて どんなにうれしいか!」
ダヤンは言い
ジタンは 生まれて初めて
泣きました
風を切って突っ走れ

景色を眺めて リフレッシュ
心配ごとなんか 吹き飛ばせ!
友だちを作ろう

誰とでも 友だちになれるけど
まずは 自分のこころを
開いてみよう
月を見上げて ひと踊り

満月なら
何かを始めるのにぴったり

新月なら
そろそろ準備に取り掛かろう
さんぽみちのガクアジサイ

きちんと座って
大きく深呼吸
おいしいお茶を いただこう
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寒さや困難に負けるな

滑って転んで ジャンプして
つらいことにも 立ち向かおう

運動しよう

体を動かせば 脳も動き出す
泳いでみたり 跳んでみたり
なまくらな体に カツを入れよう
好きな月はいつですか?

2月なら 梅香り
3月4月は 桜の天てん蓋がい
どの月だって 花が咲く

ハナをくんくん

猫のマネして 鼻を動かし
香りをかごう
とりわけ 花の季節には


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会場動画

伝説の展示「ぼくは運のいいねこ展in Roppongi」全貌を動画で味わおう!

アートパフォーマンスⅠ

史上初!会場壁面に設置したパフォーマンス壁にその場で描き上げる!ダヤンバンドの演奏でタンゴを踊りながら描く姿は必見

アートパフォーマンスⅡ

11/23に描き上げた作品を仕上げる追加パフォーマンス!お客様たちみんなで描き上げたこちらも史上初の試み、ここに完成!

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